2017.03.25 ブログ

『再会』

こんにちは、少人数制マンツーマン個別指導のパソコン駆け込み寺♪
「パソコン駆け込み寺岡山下中野教室」の田邉です。

いくらポジティブな人でもネガティブな時ってありますよね。
僕が会社員時代にもそういった事は何度もありました。
その度に周りの同僚や上司に助けられて16年間働きました。
結局、16年働き違う道「現在のパソコン駆け込み寺岡山下中野教室」を開業しました。
別にリストラにあった訳ではありません。
「いつかは自分で何かしたい」という目標があったので僕にとっては会社を「卒業した」という風に考えています。

そんな頃のお話しを少し。
タイトルは『再会』

会社が嫌で嫌でたまらない時期がありました。
今から18年くらい前のお話しです。
安易な考え方で「転職」を考えていました。
ハローワークの事なんて考えず、家から近所にある「介護用品の販売店」
自分も「車椅子」色んな介護用品の知識は多少ある。
その会社に☎をかけ「求人募集していませんか!?」
女性STAFFの方が対応してくださり「社長は今不在の為、後日折り返し☎いたします」と。

3日くらい経った日だったかな?
社長から☎がなり、来て下さいと…
こっちは採用して頂けると勝手に思い(笑)、履歴書を持ってその会社へ…

大きな会社ではなかったですが、社長室へ通され履歴書を渡そうとした瞬間…
社長「残念だが、君を採用する事は今のウチには出来ない」と言われました。
「余力がないという意味でした」

けれども社長はゆっくりと話し始めました。
「何で会社を辞めたいのか?、どういう考えを持って仕事をしているのか?」
若かった僕は「なんだよ、面倒くさいなぁ…採用なしならそれでいいよ」と正直思いました…
社長は「自分の想い、会社の事、考え方」を一生懸命熱く語ってくださいました」
僕もいつしか、引き込まれていき約2時間くらいお話しを聞きました。
この人は僕の事なんか関係ないのに、何でこんなに話してくれるんだろう?

一番最後に言われたお話しが「田邉君、職業は3つの種類しかないんだよ」
「経営者」「投資家」「会社員」この3つだよ。
「私は投資家ではないから投資の事はよく分からないが、経営者なら会社とお客様と従業員を守らなければならない」
「会社員ならば勤めている会社に貢献しなければならない」と。
2時間くらい話して頂いて、最初は「面倒だなっ」て思っていた気持ちは会社を出た時、清々しい気持ちに切り替わっていたのを覚えています。
「自分の甘さ」「考え方」を改めなくては…
それから会社での考え方が変わりました。
意識は確実に変わったと自分でも思います。
するとどうでしょう、今まで上手く行かなかった事や悩んでいたことが「どんどんと小さくなり自分の習慣、意欲がどんどん変わっていきました」

いつかお礼を言いに行かなくてはと思いながら行けず、数年が過ぎました。

こないだの当教室の定休日の水曜日。
その会社の前をたまたま通った。
「今さら…」と思いながらも勇気を出して、会社を訪ねた。

18年前で1回しか顔を見ていない、ボヤッとしか覚えていない初老の社長が座って居られました。
「すいません、18年も前の事なのですが…」
社長「覚えているよ、田邉君」
「あ、あ、有難うございます」
「お礼も言いに来ず大変失礼しました」

社長はニコニコしながらにゆっくりと話し始めて下さいました(あの時と同じように…)
「どうしてる!? 頑張ってる?」
「実は…」と名刺をお渡ししました。
「ほう、経営者になったか～」
そこから、1時間くらいまた色んなお話しをして下さいました。
「苦しいか?」
「はい、…でも楽しいです!!」
社長はあの時と同じ笑顔で優しくうなずいてくれました。

僕には沢山の「先生」がいます。
それはとても幸せな事で、色んな事から「学び」を頂いています。
生徒の方も「先生」です。

「社長また勉強させて下さい」と僕が言うと「私ももう72歳、もう引退かな?」と。
最後にこう仰って下さいました。
「田邉君、経営者は50、60歳ははなたれ小僧って言葉知ってるか?」と。
生徒の方の経営者の方からお聞きしていたので「はい」とお答えしました。
社長はニコリと静かに笑って「そうか」と答えて下さいました。

18年前に出してくれた「渋いお茶」の味はあの時と同じで変わっていませんでした。
お礼を言って会社を出た時「暖かい風」が僕の周りに吹いていました。
18年前と同じように…

「ＭIND SET」

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