2025.08.21 office

『人手不足の一言では片づけられない｜企業が本当に欲している人材とは？』

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最近「倒産」や「早期退職」に関するニュースを毎日のように目にするようになりました。
「人手不足」と言われて久しい現代ですが、本当にそれだけが問題なのでしょうか？

私自身、仕事柄さまざまな業種の経営者の方とお話しする機会が多くなっていますが、最近はどの方も口を揃えてこう言われます。

「人数を増やせばいいわけではない。いま必要なのは、少数精鋭で効率を上げてくれる“中身のある人材”です。」

かつては売上も順調で、多少スキルや姿勢に難がある人も含めて、多めに人を雇い入れる余裕がありました。
しかし今は違います。
業績が不安定になると「雇うなら本当に信頼できる人だけにしたい」という思いが強まっていくのです。

【企業が「人手不足」でも人を採用しない本当の理由】

人手が足りないのに求人をかけない企業が増えている背景には、以下のような理由があります。

✅「教える時間がない（＝即戦力がほしい）」
✅「雇ったのにすぐ辞められるリスクを避けたい」
✅「社内の雰囲気やモチベーションを下げる人は入れたくない」
✅「一人ひとりに多くを任せる必要があるため“信頼できる人”が必要」
✅「ただの作業員」ではなく「業務改善に貢献する人」を求めている」

つまり企業は「人手が足りないからとりあえず誰でもいい」ではなく「少数でも信頼できる人材を厳選して採用する」という考えに大きくシフトしているのです。

【経営者が“本当に欲しい人材”の特徴】

最近よく耳にするのが「向上心がある人が欲しい」という声です。
スキルや経験の有無よりも「その人の姿勢」を重視する傾向が強まっています。

✅「挨拶・返事ができる（基本的な礼儀）」
✅「明るく元気な態度で周囲に良い影響を与える」
✅「指示待ちでなく、自ら考え動こうとする姿勢」
✅「新しいことにも臆せずチャレンジする向上心」
✅「報・連・相（ほうれんそう）がきちんと出来る」
✅「どうすれば良くなるか」を考える意識がある」

これらは、どれも特別な才能ではありません。
でも実際には、出来ていない人の方が多く、だからこそ「出来る人」が選ばれるのです。

【選ばれない人の共通点】

逆に、企業が採用を避けるのは次のような人です。

✅「何を考えているのか分からない、表情が暗い」
✅「指示がないと動かない（指示待ち族）」
✅「成長意欲がない・学ぶ気がない」
✅「コミュニケーションに難があり、報連相が苦手」
✅「元気がない、挨拶ができない」
✅「自己流にこだわり、柔軟性がない」
✅「会社に出社すれば給料をもらえると考えている人」

売上が順調な時には目立たなかったこうした特徴も、業績が厳しくなると顕在化します。
結果として「改善の見込みがない」と判断され、整理の対象となるリスクが高くなってしまいます。

【今からできる“選ばれる人材”への準備】

では、どうすれば今の時代に選ばれる存在になれるのでしょうか？

✅「基本的なパソコンスキルを身につける（今や最低条件）」
✅「新しいことにチャレンジする姿勢を見せる」
✅「報連相」は自分から積極的に実践する」
✅「職場の空気を明るくできる“元気な存在”を意識する」
✅「小さな提案でも「改善」を考えられる思考を持つ」
✅「常に「学び続けること」を意識し、変化を恐れない」

これらを実践している人は、年齢や過去の経歴に関係なく、企業からの信頼を得る可能性が高まります。