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『僕の幼少期 Vol.3』

【生きると生き抜く】

一昨年のある日曜日のお話し、
僕がチビの頃から育った団地の先輩、
通称:「あーちゃん」と最後のお別れに行って来ました。

年は僕より3つ上、チビの頃から、
僕と会うと、いつも僕の頭をパシーンと叩いて、
会話が始まり、よく遊んでもらってた。

決して素行のいい近所の兄ちゃんではなかった(笑)
僕が中学の頃には、団地内にパトカーが来て、
警察に連れて行かれるのもよく目にした光景。

そんな「あーちゃん」がしばらく家に帰って来なくて
おばちゃんに「あーちゃんは?」って聞いたら、
あの馬鹿は少年院に入れられてしも~た。
あんたはそんなんなったらいけんよ…

その後はフラフラしていたのか、ずっと会ってなかった。
僕が車椅子になった時、誰から聞いたのか病院に、
「あーちゃん」が見舞いに来てくれた。

鼻水垂らして「俺がお前の足になっちゃるから心配すな」
泣きながら、言ってくれたのは今でも鮮明に覚えてる。

「あーちゃん」は、車の板金塗装の会社で修業し、
20年くらい前に独立した。

従業員は3人くらいの小さな会社だったが、
僕にはその頃から眩しく見えてた。
小さい頃から悪い事も、いっぱい教わった(ダハ!!)
「男とは…ちゅうもんわなぁ~」のも「あーちゃん」からの教え(笑)

実家に帰ると良く工場に遊びに行った。
いつものように頭をパシーンと叩かれて会話が始まる(笑)

このパソコン教室を始める時も相談に行った。
「お前がパソコンとは驚きやの~」と、言われたけれど…(笑)

仕事で悩んだ時も「お前、何ちぢこまっとんねん!?」
「お前はお前や!!」とまた、頭をパシーン。
「あーちゃん」の口癖は「お前、本書け」
「んで、二人で儲けよ~で!!」が口癖(笑)

日曜日の朝、「あーちゃん」は笑ってた。
50歳、まだまだ若い、若すぎる。
でも多分、あーちゃんは存分に生き抜いたんだと思う。

僕ももうすぐ半世紀、本なんて書けないが、
ガキの頃からの自分を改めて振り返る事もたまにはもいいかもね…
【続く】


PS.
「あなたが生まれたとき 、
あなたは泣いていて周りの人達は笑っていたでしょう。
だから、いつかあなたにその時がきたら、あなたが笑っていて
周りの人たちが泣いている。

そんな人生が送れればいいなと感じます。

PPS.
いつも前向きな生徒さんと2ショット(笑)
脳出血からの復活!!
諦めたら、そこで試合終了だ!!


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